種蒔きから約2ヶ月後の1月中旬。九州地方へこの冬最大の寒波が来た中、大麦若葉畑へ「麦踏み」に行ってきました。
1月の麦踏み前の大麦畑
今回農場へ行ってみると、種蒔きから約2ヶ月が経っているにも関わらず、大麦若葉はあまり大きくなっていませんでした。 農場の方によると寒さが厳しく、成長のスピードが遅いのだそうです。
長年大麦若葉を育てている農家の方々でも大麦若葉の成長を正確に予測することは難しいとのことです。
契約農家の皆さんは、種蒔きから収穫までほぼ毎日のように成育状況や土を観察し、肥料の配合を変えたり、排水の調整などを畑ごとに行っています。
『麦踏み』とは
冬に霜柱ができると麦の根が浮いてきてしまうため、麦を踏むことによって株元や周りの土を踏み固め、冬の凍霜害を防ぐ効果があります。
また麦は、踏まれることにより強くなり、株別れもよくなるため収穫量が増えます。 麦を強く育てより多く収穫するための麦踏みは、先人の知恵と言えます。
麦踏み機での作業
昔は麦の上を歩きながら足で踏んでいたそうですが、現在は麦踏み機で作業を行っています。
寒い中少しづつ大きくなった大麦若葉を踏んでしまうのは可哀相な気もしますが、より強い大麦若葉にするためにはとても重要な作業なのだそうです。
昔ながらの麦踏みを体験!
実際に足で踏み進む麦踏みを体験しました。
麦踏み専用機ならば一度に5列づつ麦踏みが行えますが、足で行うとほんの少しづつしか進むことができません。
また、この日は前日の雨で土も少し柔らく、長靴に土がくっつき足は重く、とても大変な作業でした。